5歳差で1歳と6歳を育てていると、育児の形はまるで“二重生活”のよう。
1歳はよちよち歩き、6歳は小学校入学目前——。
全く違うステージの子どもたちとの毎日は、喜びと戸惑いの連続です。
この記事では、実際に1歳と6歳の男の子を育てているリアルな体験をもとに、
5歳差育児のメリット・デメリットを深掘りしてお伝えします。
「上の子のケアと下の子の世話、両方どうしたらいいの?」
「5歳差って楽なの?それとも大変?」
そんな疑問を持つ方に向けて、今まさに“渦中”の視点から書きました。
読むことで、5歳差ならではの関係性や育児のヒントが見えてくるはずです。
少しでも心が軽くなって、子育てに前向きになれるお手伝いができたら嬉しいです。
1歳と6歳の育児のポイント
1歳と6歳の育児のポイントについてお伝えします。
それでは、詳しく見ていきましょう!
①食事内容や食事時間の工夫
1歳と6歳では、食べるものもペースもまったく違います。
下の子はまだ離乳食後期〜完了期あたり、一方で上の子は普通の大人とほぼ同じ食事内容です。
これがけっこう大変で、2種類のご飯を用意する必要があったり、
下の子が上の子のご飯に興味を持って取りたがったりします。
わたしの家では、なるべく“見た目を揃えつつも味付けを変える”ようにしていて、
例えば「餃子」を同じ日に出すときは、
1歳にはショウガやニンニクは入れず、下味も香る程度かつけません。肉だねも少なくします。
一方大人はショウガニンニクを入れて下味もしっかりつけて肉だねもたくさん入れて焼きます。
子どもたちそれぞれの発達に合わせた“工夫したご飯”で、
両方の子が満足できるようにしています。
②6歳の自立心を尊重する接し方
6歳って、急に大人っぽくなる瞬間があるんですよね。
でもその一方で、まだまだ甘えたい気持ちもたくさん残っている、まさに“はざま”の年齢。
下の子にかかりきりになると、
「ママ、僕のこと見てないじゃん」「はなしきいてくれない」となることも。
そんな時は、あえて“上の子だけとの時間”を意識的に作ります。
たとえば、下の子がお昼寝している間に一緒にゲームをしたり、一緒に話したり。
ほんの10分「君のこと、大事に思ってるよ」って伝える時間を作ることが大事だなって実感しています。
「6歳だからもう手がかからない」って思われがちですが、
手をかけない代わりに“気持ち”をたっぷりかけてあげることが、
上の子の安定にもつながると思います。
③下の子の歩き始めに注意
1歳児といえば、ちょうど歩き始めのタイミング。
手をつないで歩くこともあるけど、まだまだよちよちだったり、突然走り出したり、階段が危なかったりしますよね。
しかも外出中は、1歳はマイペースに止まったり座り込んだり戻ったり…。
なかなか思うようにいかなくて1歳は途中で抱っこ。
早く進みたい6歳とマイペースな1歳の足並みがそろうことがありません。
④時間の使い方を意識したスケジュール管理
6歳になると、幼稚園や保育園、小学校の準備が始まる年でもあります。
それに加えて、1歳の子の授乳や昼寝、おむつ替えなど、やることが盛りだくさん!
特に朝と夕方は戦争みたいになりますよね……。
なので、我が家では「タイムテーブル」をざっくり立てて動いています。
6歳児には「7:30までに着替え・ご飯・歯みがき」、1歳児は「朝食後はお昼寝前まで遊びタイム」みたいに。
細かすぎないけど、時間の流れを意識できることで、上の子が自分で動く習慣もつきやすくなりました!
もちろん予定通りにいかない日もありますが、“一日の流れ”を共有することは親子にとって大事だと思ってます♪
やることを貼っておくだけで自分で動いてくれるのであれこれ指示しなくていいのでとっても楽です。
5歳差育児のメリット5選
5歳差育児のメリット5選についてお伝えします。
それでは、それぞれ詳しく紹介しますね!
①懐かしさと新鮮さが同居する育児体験
5年ぶりの赤ちゃん育児って、まるでタイムスリップしたような感覚になります。
「あぁ…上の子もこんな声で泣いてたなあ」とか、「この哺乳瓶、あの頃も使ってたやつだな」とか、懐かしさが溢れてくるんですよね。
でも一方で、5年前と違って気持ちにも余裕があるからこそ、
「うわ~かわいい~!」と心から思える瞬間も増えるんです。
一人目の時は必死だったけど、今は“楽しむ余裕”があるから、
下の子との毎日がすごく愛おしく感じます。
懐かしさと新鮮さ、その両方を同時に味わえるのが、5歳差育児ならではの魅力だと思います♪
②それぞれに充実した時間を作れる
年が離れているからこそ、それぞれの子にちゃんと時間をかけられるのも大きなメリット。
上の子が1人で遊んだり、宿題をしている間に下の子の授乳やお昼寝を見守れるし
逆に下の子がお昼寝してる間に、上の子と絵本を読んだりちょっとしたゲームをする余裕もできるんです。
5歳差だと「今日は2人ともとちゃんと向き合えたな」と思える日が多いんですよね。
お互いにちゃんと大切にされてる感覚を持ってもらえるように、意識しています。
それでもできないこともありますが、他のことでカバーしています。
③頼りになるお兄ちゃん・お姉ちゃんの存在
6歳にもなると、言葉も通じるし、お願いすればちゃんと動いてくれることが増えます。
たとえば「オムツ取ってくれる?」「お茶持ってきてくれる?」とお願いすると、
「いいよ~!」ってニコニコしながら手伝ってくれることも。
もちろん、まだまだ甘えたい年齢なので、本当に手が離せないときにだけお願いしますが
自分からミルク用のガーゼを持ってきてくれたりするときは、本当に(夫より)頼もしい存在です。
特に、ワンオペの時なんかは「お兄ちゃんいてくれて助かった~!」って心から思います。
頼りになるけど、まだ“子ども”であることは忘れずに、
感謝の気持ちは毎回しっかり伝えています。
④おさがりの経済効果が絶大
5年経っても、まだ使える育児グッズって意外とたくさんあるんです。
ベビー服、おもちゃ、哺乳瓶、抱っこ紐などなど、捨てずにとっておいたアイテムが大活躍!
特にありがたかったのは、チャイルドシート。
上の子がジュニアシートに移行したばかりのタイミングだったので、
下の子におさがりがそのまま使えたんです。
ベビーシートって高いし、使う期間が短いから、ここで節約できたのは大きかったですね!
⑤外出時の荷物が意外と少ない
2人の子どもを連れて外出するって、すごく大変なイメージがあると思います。
でも、5歳差(6歳差)だと、意外と荷物が少なくて済むんです!
上の子は自分の荷物を自分で持ってくれるし、おむつも必要ないし、飲み物も自分で管理できます。
親が持つのはほぼ下の子の分だけなので、結果的にリュック1つで出かけられることも。
それに、上の子がちょっとした荷物を持ってくれたり、
荷物の受け渡しをしてくれたりするのも、地味に助かるポイントです!
5歳差育児のデメリット:知っておきたい現実的な課題
5歳差育児のデメリット:知っておきたい現実的な課題についてお伝えします。
それでは、リアルな側面も含めて詳しくご紹介しますね。
①就学タイミングと育児のタイムコンフリクト
1歳の育児と、小学校入学って、タイミングが完全に重なります。
入学説明会や準備物の対応、登下校の見守りなど、
“新しい生活”に親も慣れない中で、同時に下の子の生活リズムを整える必要があるんですよね。
「え、小学校の提出書類こんなに多いの?」
「え、今この子、離乳食拒否中だけど?」という日常のパニック感(笑)
しかも下の子の予防接種や健診も容赦なくやってくるので、
スマホカレンダーの通知常になって景色化してしまいます。
まさに“生活の二刀流”って感じで、心と時間のバランスをとるのがとても難しい時期なんです。
②下の子の安全と上の子のサポートの両立
1歳は動きが予測できない年齢。突然走ったり、登ったり、転んだり……。
一方で、6歳は登下校や宿題、習い事など、サポートが必要なことも多いんですよね。
でも、下の子の安全を優先せざるを得ない場面も多くて、
上の子に「ごめん、あとでね」って言って催促されて思い出すことも…。
どっちもちゃんと見てあげたい。でも物理的に無理な時、親としてのジレンマがすごくあります。
③上の子の社会的サポートが難しくなる
小学生になると、急に“ママ以外の世界”が広がります。
お友達のこと、先生のこと、勉強のこと…。
でも、その日何があったかを丁寧に聞いてあげる時間が、
1歳児育児と重なると本当に少なくなるんです。
「今日、◯◯くんに△△された」とポツリと話してくれても、
その瞬間に下の子が泣き出したり、うんちしたりで、話が途中で終わってしまったり。
“聞いてほしいタイミング”を逃すと、6歳ってもう話さなくなっちゃうこともあるんですよね。
ちゃんと聞いていかないとわからないし、
言葉もすらすら理路整然で話すわけじゃないから時間もかかるんですよね。
だから、え?なに?結局なんだったの?となることも。
④下の子の発達に目が行き届かないことも
二人目だからこそ、「これくらいは大丈夫だろう」と思ってしまうこともあるんですよね。
上の子の時よりも、母子手帳の空白が多かったり・・・。
下の子は“育てやすさ”で勝手に評価されがちだけど、
本当はちゃんと一人の子どもとしてそれぞれ見てあげたいんですよね。私が二人欲しいです。
⑤親の体力と心のバランスが崩れがち
正直言うと、5歳差でも育児はしんどいです。
上の子の小学校の準備や宿題チェックもあるから、休まる時間がない。
しかも子どもたちは時間差で起きてきたり、
とにかく寝かしつけに時間がかかり終わったとの家事を終わらせるとまとまった睡眠が取れない日もあります。
“理想の年齢差”という言葉に縛られると、
「この差だから楽なはずなのに、なんで私はしんどいんだろう」と、自分を責めてしまうことも。
でも、年の差に関係なく、育児はそれぞれに大変さがあります。
親も人間。疲れて当たり前。そうやって“許す力”も、5歳差育児には必要なんですよね。
自己嫌悪や自己肯定感駄々下がりみたいなことは多いです…。
まとめ|1歳と6歳の5歳差育児は大変だけど、ちゃんと愛おしい
1歳と6歳の育児のポイント |
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①食事内容や食事時間の工夫 |
②6歳の自立心を尊重する接し方 |
③下の子の歩き始めに注意 |
④時間の使い方を意識したスケジュール管理 |
1歳と6歳という年齢差は、育児スタイルも子どもの関わり方も大きく異なります。
それゆえに「大変さ」は確かに存在しますが、それ以上に「この年齢差だからこそ得られる時間」や「特別な関係性」もあるんですよね。
2人の間に生まれる優しさや絆は、親にとってもたまらなく尊いものです。
育児の理想や常識に縛られず、自分たちのペースで、5歳差ならではの育児を楽しんでいきましょう。
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