新年度が始まる今こそ読んでほしい。
登園拒否—3歳の子どもへの対応と対処法
冬のある朝、私の3歳の息子が「園に行きたくない」と布団をかぶり、泣いていました。
その前夜も「明日は保育園に行かない」と固い決意を見せていました。
親としての葛藤とともに、
精神保健福祉士という職業柄の冷静な視点から、
この場面をどう捉え、どう対応するべきか仕事並みに対応した話をします。
同じような経験をお持ちの方に、少しでも参考になる情報をお伝えできればと思います。
この記事をお勧めする人
- 登園拒否対策をしたい保護者。
- 子どもの心の健康に関心がある方。
- 仕事と育児の両立に取り組むワーキングペアレンツ。
- 今後のために育児の知識を深めたい方。
この記事を読むメリット
- 子どもの「登園拒否」にどう対応すべきか具体的なアドバイスを得られる。
- 親の心構えや実践的な対応策を知り、不安を和らげることができる。
- 子どもの「心のサイン」を理解し、日常生活に役立つ方法を学べる。
登園拒否の背景にある子どもの心
3歳という年齢は、言葉で感情を伝えるのが難しい時期でもあります。
登園を拒否する背景には、身体の不調だけでなく心の葛藤が隠されていることが多いのです。
- 園でのトラブル(先生に怒られた、友達と喧嘩したなど)
- 家庭内で気になる出来事
- 体調面の不調
- なんとなく行きたくないという漠然とした理由
息子の場合、体調不良はなく、園での出来事や漠然とした不安が理由かもしれないと考えましたが、あえて理由を詮索するのはやめました。
登園拒否対応のポイント—「いつも通り」を心がける
私が登園拒否に直面したとき、意識したのは「いつも通り」
- あれこれ聞かず、子どもの気持ちを尊重する
3歳児は言葉で感情を十分に説明できないことが多いです。
それを詳しく知るために詰問になってしまうことも。
理由を探ろうとすると、逆に不安を増幅させてしまう可能性があります。
理由を自ら言ったら「そうなんだね」と受け止め、
子どもが自分で気持ちを整理する時間を与えましょう。
- 未来のことを考えすぎない
もしかしたら欠席が長引くのではないか、
明日はどうなるのかと心配するのは自然なことですが、
それに囚われすぎないようにしました。「今、この瞬間」を大切にして過ごすことで、親の不安を子どもに伝えないことが重要です。
- 一緒に活動する
息子と一緒に遊んだり、料理や掃除などの日常活動を共有しました。
「いつも隣にいるよ、大丈夫だよ」という安心感を態度で示すことで、
子どもの心も次第に落ち着いていきます。
1日の過ごし方—安心感を与える工夫
登園拒否の日は、普段の生活リズムを意識しながらも、楽しい時間を共有しました。
- 朝食をいつも通り取る
朝の支度を済ませ、テレビを観るなど、子どもが安心できる時間をつくりました。
- お買い物や外出を楽しむ
外に出られる状況なら、一緒に買い物したり、公園を散歩したり外で遊んだりして楽しみました。
心がほぐれると、笑顔も自然と戻ってきます。
- 日常生活の中での共活動
部屋の中で遊びながら、様子を観察しました。
楽しそうなのか、なにか心にもやがかかった状態のままなのか、
観察してその後の対応を細かく決めることにしました。
子どもの心に寄り添い、柔軟に対応する
登園拒否は、成長の過程で起こりうる自然な出来事です。
親としては、自分の不安を抱え込みすぎず、状況に応じて柔軟に対応することが大切です。
- 親も自分を責めない
子どもが登園拒否をするのは、親のせいではありません。まずは自分を労わりましょう。
- 信頼できる人に相談する
家族や職場、友人、場合によっては専門家の力を借りることも選択肢に含めてください。
最後に
この経験を通じて感じたのは、
「無理に解決しようとしなくてもいい」ということです。
親が子どもの気持ちに寄り添い、
「今」を大切にすることで、
自然と解決への道が見えてくるものだと思います。
登園拒否は成長の一つのステップであり、
親子で共に乗り越えていくことができます。
子どもの「心のサイン」に耳を傾けながら、
一日一日を丁寧に過ごしていきましょう。
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